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株式会社ディーファ
⻄川哲也
公認会計士・税理士事務所

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[解説]

弊社では、毎月一回相談会の日を設けて、継続契約のない方からも
ご相談をお受けする機会をつくっています。

最近ご縁をいただいた経営者さんがご来社くださり、こんなお話をうかがいました。
先代から数年前に会社を引き継がれた後継者さんです。



社長「こんなこと、ここで相談することじゃないかもしれないんですが、いいですか?」

西川「ぜんぜんいいですよ。どんなお話なんですか?」

社長「うちの社員、淡々としてるというか、さびしいんですよね」


聞けば、みなさんまじめなのはありがたいものの、
言われたことはやるけど、前向きに取り組んではくれず、物足りないとのことでした。



西川「社員さん、社歴はどれくらいですか?」

社長「一人は10数年で長いですが、あとは3年から5年くらいが多いですね」

西川「社長の代になってからの入社という方が多いのですね。
同業者がたくさんある業界で、みなさん専門職ですよね」

社長「そうなんですよ。だから会社への思い入れでなく、ただただ、
この仕事をたまたまウチでやってるって感じなんですよね」

西川「わかります。ウチの業界も同じですからね。
ところで社長、会社の未来像ってお話されてます?」

社長「未来像ですか。正直、話したことないですね」

西川「私もできているとは言えませんが、社員さんにとって、
この会社にいて、将来自分がどうなるかって、一番関心のあることだと思うんですよね」

社長「たしかに。私はそれ、話せてないなあ」

西川「社長自身は、将来会社をどんなふうにしたいと思っておられるんですか?」

社長「……。その質問が一番難しいんですよね。
目先の目標は設定できるんですが、毎年が必死で、そういうことを考えられないんです」

西川「では、社長ご自身の人生としては、こんなふうに時間を使おうとか、
考えたりされてますか?」

社長「さらに難しいことを聞きますね。
この責任をなんとか無事にまっとうして、早くバトンタッチしたいっていうのが正直なところです」

西川「そのあたりが、自分でビジネスを始めた人と後継者さんとで違うところですよね」

社長「うらやましいですよね。そんなふうに考えられて」

西川「自分でビジネスを始めた人にとっては、人生計画と事業計画が一つになってますからね。
いまがよくても、悪くても、未来を良くすることしか、頭にないですからね……」


同世代の社長さんということもあり、その後も、
お互い思っていることをざっくばらんにお話させてもらいました。

年間目標・月間目標など、計画数値を置いたものの、
どうも本気になれず力が入らない、ということがあります。

理由の一つとして、その数字に裏付けとしての合理性がないということがありますが、
もう一つの理由として、その計画・数字を実現することに、心情的に納得できていない、
ということがあるのではないかと思います。


西川「自分一人が納得して、社員がついてこれないのでは組織は前に進まないですが、
その前に自分自身が計画実現に思い入れをもたなくては、誰も動くはずがないですね」

社長「自分を持つ勇気って、必要ですね」

西川「ホントは自由に持てばいいんですけどね。
それっておもしろい、と思ってもらえるかどうか。
ある意味、勇気ですね」


自分の思いを前面に出すことも、時として必要ですね。
みなさんにとっての、会社の未来像はどうですか?
聞きたいと思っておられる方が、いるかもしれません。