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株式会社ディーファ
⻄川哲也
公認会計士・税理士事務所

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[解説]

決算を迎えるにあたって対策について相談したいとのことで、
最近会社を引き継がれた社長さんとお会いしました。

ご相談は、利益圧縮・節税というよりも、
しっかり利益が出る会社にしたい、というお話が中心になりました。

お話をうかがっていると、日常の管理がどうなっているか、
少し気になったので聞いてみることにしました。


西川「日々の経理って、どうされてるんですか?」

社長「先代のころからずっと、母が担当しています」

西川「会社のことを良くわかっておられて、安心ですね」

社長「それが、そうでもないんですよ…」

西川「と、いいますと?」

社長「母のやり方を変えられなくて困っているんです」

西川「なるほど。どんなやり方なんですか?」

社長「母は、経理の仕事は伝票を切ることだと思っていて
   会社ではそこまでしかやりません。
   あとは会計事務所に任せているんです」

西川「じゃあ、会計事務所で入力してもらわないと、
   毎月の業績がわからないんですね。
   会計事務所の人はどんなペースで会社に
   来るんですか?」

社長「月1回、20日頃に来てもらってるみたいです。
   私は直接会わないので良くわからないですが」

西川「20日ごろに会社に来て伝票を事務所に持って帰る
   わけですね。
   月次の業績がわかるのはいつかというと?」

社長「2月の伝票を3月に渡して、4月に結果がわかる
   という流れです」

西川「そのサイクルって、どうですか?」

社長「形式的には2か月前の数字ですけど、
   月初のほうで言えば約3か月前のことですからね。
   はっきり言ってもう覚えてないですね」

西川「情報の鮮度は落ちてますね」

社長「私は毎月の状況をすぐ見たいんですよね。
   分析というよりも、いまどうなっているのか、
   まずそこを知っておきたいんです」

西川「そうですね。過去は変えられないですからね。
   それより、これからどうするか、ですよね」

社長「いまは経理のソフトも安くてあるみたいだし、
   なんとか社内でできるようにしたいんですよね」


このあと話は、社内で月次の業績を出せるようにするために
お母さまをどう説得するかという作戦会議に移りました。



社歴があって、過去儲かっていた会社ほど、
業種・業態に変化がなく、仕事のやり方もそのまま、
ということが多くあるようです。

それがいつまでも通用すればいいのですが、
なかなかそうはいかなくなってきています。

会社の未来に責任を持つわれわれの側こそ、
しっかり危機感を持って、変えていくべきことを
変えていかないといけないですね。